10月15日から富山の「ギャラリーNOW」さんで、「塗師・赤木明登の工藝」です。

2016年10月15日(土)~10月23日(日)10:00ー18:00(日曜日は17:00迄) 月曜休廊
トークイベント :「工藝のゆくえ」 対談 / 赤木明登・内田鋼一
10/15(土) 15時より  http://www.g-now.com/index.html

小林秀雄がランボーと出会って「詩には、詩にしかできないことがある」と気づいたように、ぼくは「工藝には、工藝にしかできないことがある」と思う。
それは何なのかを考えながら『工芸青花』『住む。』『手づくり手帖』『目の眼』などの雑誌に文章を綴っている。
いまから一万六千年前、世界最初の土器が日本で作られた時から、器には、人の根源的な願いが込められつづけてきた。
器は、生と死の循環の中にあって、いつも「生」とは何か、そして「死」とは何かを思考しつづけている。
民藝的な「用の美」と言ってしまうと、わからなくなってしまうけれど、実は「用」とは単なる実用でも、機能でもなく、常に「神話的」なもの「呪術的」なものを内側に含んできたのだ。
であるからこそ「用」が「美」として成立し、同時に器が生命力を放つのである。
現代においても工藝の本質的な仕事は、この「神話性」をぼくたちの生活に甦らせることにあると、ぼくは思っている。
赤木明登


ギャラリーNOW
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